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産後に股関節が開かなくなる、股関節の痛み

産後、赤ちゃんの世話をしているうちに開かなくなる。

 産後は股関節のトラブルで来られる方が多いです。痛みはなくても開かなくなってしまうこともあります。気がついたら股関節が全然開かなくなっていた、と仰ることが多いですね。

 単純に妊娠中から産後にかけてあまり動かなかったため体が硬くなってしまった故にというのが多いのですが、この場合は硬いだけで特に痛みを伴うものではありません。
 開かないのを無理に開かせようとすれば痛いですが、硬さからくる痛みだということは御本人にもわかります。

 これとは別に赤ちゃんの世話をしているうちに股関節が痛くて開けなくなってしまうということがまれに起こります。
この場合はたいてい片側の股関節に起こります。

 産後あぐらをかいて授乳する際に片方の膝に赤ちゃんを載せ、膝の位置をちょうど良い高さに調整しようと股関節にずっと力を入れていたり、お子さんが大きくてその負荷が股関節にかかり続けるような時に発生します。

 お子さんの向き癖などで、おっぱいを吸いやすい側というのがあると、片側ばかりでおっぱいをあげがちになる、つまりそこに長期間にわたって負荷がかかり続けるので、片方の股関節ばかりに疲労が蓄積し、過剰に緊張してもとに戻らなくなってしまうわけです。

 
 股関節を開く動きに関連するのは
・内転筋・・・太ももの内側から恥骨につながる
・恥骨筋・・・内転筋と同じだが、恥骨のもう少し外側につながる
・腸腰筋・・・胸椎12番、腰椎から骨盤を抜けて大腿の付け根につながる


 そしてあとは、あぐらの体勢なら大体筋膜張筋や大腿直筋の付け根あたりも関連することがあります。
 これらの筋肉が過緊張していると開脚した時に痛みます。過剰に緊張する、つまりギュッと縮んだ状態で伸びなくなってしまい、それゆえ股関節が開かない、開こうとすると痛みが発生します。

 痛みが出始めてから数か月経ってしまっていたりすると、その間ずっと我慢していた分、緊張が強く慢性化してしまう傾向があります。しつこいものには数回の施術が必要になります。

 基本的に施術では骨盤を動きや位置を調整し、過剰に緊張した筋肉部分をゆるめていきます。ほとんどの場合緊張した筋肉を緩める操作を続けると、回を追うごとに脚が開くようになります。

 痛みがある場合は痛くない範囲で徐々に開くようにして、痛みがない場合は、施術後に開くようになった状態を維持するように、痛くない範囲で時々開くストレッチを行っておくと良いです。

 授乳の際は片方ばかり多くしてしまうと、このようにお母さんの負担になることがありますが、お子さんの向き癖のことを考えても良くありません。頭の形が悪くなると顔にも反映します。授乳はなるべく左右バランスよく行うように気をつけてください。

 長時間、長期間同じ体勢をとるというのは、できれば避けたほうがいいですね。


(2016年12月ブログ記事に加筆修正)

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